サービスデザイン方法論:第6回「ペーパープロトタイピング」(講義・ワークショップ)
本日はHCD-Netのサービスデザイン方法論の最終回第6回に参加してきました。
前日、中国出張から夜帰ってきたばかりで、自宅に着いたには23時すぎ。
そこから支度してすぐ寝て、今日は午前の10時スタートだったので、
5時半に起き。出張の続きなような気持ちで朝起きました。
そうしないと起きれる自信がありませんでした…w
そんな気持ちも綺麗な富士山が吹き飛ばしてくれました!
今日の会場はNHN play artさんのセミナールームでとてもキレイはところでした。
まずはアクティングアウトの講義から。
アクティングアウトとはその製品やサービスを使用するシーンを
寸劇のような形で演じることにより、見てる人からの反応を知覚し、
見づからの気づきや振り返りに生かす手法。
つまりサービスの体験を演じてスケッチすること。
HCDの各プロセスにおいてのその製品やサービスの評価手法。
体験を演じることによって、環境とのかかわりなど様々な気づきを得ることがある。
前回作った構造化シナリオを元にアクティングアウトをするということで
午前中はその準備。まずは前回のシナリオの振り返り。
アクティングアウトのセリフとワイヤーフレームを分担して考えます。
自分はペーパープロトタイピングは流れをしっているので、タイムキーパー役。
ワークショップは仕上げることがもっとも重要なことなので、重要な役目です。
ある程度出来たらセリフチームとワイヤーフレームチームで矛盾点などないか合わせていきます。
このチームもワイヤーフレームと
アクティングアウトのシナリオを分担しています。
次第にワイヤーフレームが出来てきました。
ワイヤーフレームはアクティングアウトのとき観客から見やすいように大きな紙で書きます。
昼ごはんは事前に買ってきた方がいいと案内があったので、ローソンで。
ちなみにこのウーロン茶は中国で買ってきたものでサントリーも漢字!
しかも中国のお茶ってのは気を付けないと普通は砂糖が入っていて、
左の青の四角の中は「無糖」と書いてあります。
日本の紅茶やコーヒーに砂糖を入れる感覚と同じようです。
午後一からアクティングアウトスタートなので、食べたら仕上げていきます。
アクティングアウトスタート。
ユーザ役とユーザの周りの人物(奥さん)。人工物(スマホの画面)役とナレーションを分担して演じます。
自分は後でストーリーボードに使う写真撮影役。
アクティングアウト時間が5分だったので、スマホを触っているシーンを
メインにしてしまったが、サービスがリアルな体験を含んだサービスだったので、
そのサービスの肝、ポイントの部分を演じることが大事だったようだ。
演じることによって本当にそうなるかというフィードバックが得られる。
使っているシーンの写真をプロジェクタで映し出すことによって、その情景がうかびやすい。
他のチームのアクティングアウトも面白かった。
ホコリン氏は嫌な上司役と人工物役、店員役と大忙し!
アクティングアウトの後は坂本さんによるUIパターンの講義。
詳細はスライドを参照してください。
続いてストーリーボードを作成していきます。
ストーリーボードにはアクティビティシナリオとアクティングアウトの
写真(ない場合はイラストで補間)、その下にタスクを書き込んでいきます。
壁が使えないため段ボールにストーリーボードとワイヤーフレームを貼っていきます。
先週のUX静岡の結果を踏まえてアクティビティシナリオには価値や背景を書き込んでいきます。
ある程度出来たらアクティビティシナリオ全体をチェックし、ここの背景が弱いなとか、
ここにはインタラクション要素が入っているななど指摘していました。
と言いながら実作業はみなさんにやってもらって自分はタイムキーパーなので、
時間を気にしにしたり、みなさんが作業しやすいように環境を整えたりしてました。
決して出張疲れで頭を使う作業を避けていたわけではありませんw。
ある程度できたので、チーム内で一度テスト。
気になったところを即修正。
こうやってシナリオとワイヤーフレームを行き来することが大事ですね。
まずは自分がパイロットテストをしてから、
次に他のチームからペルソナに近い人を連れてきてストーリーボーディング。
アクティビティシナリオとタスクを読んでもらってワイヤーフレームを操作してもらいます。
被験者の発話などを付箋で直接ボードに貼っていきます。
他のチームのストーリーボードも見ましたが、
やっぱり経験者のいるところはアクティビティシナリオの質が違いますね。
その後ろでLEGOで遊ぶ安藤先生。w
最後に全6回出席者に認定書の授与。自分も貰いました。
UX・サービスデザインではアクティビティシナリオの出来が肝かなと思いました。
先週のUX静岡で学んだポイントはアクティビティシナリオには行動だけでなくその行動の価値や背景も入れること。
例えばこの写真のステップのところでは
「データを元にサンプルが出力できるので、お店にデータを保存しておいてもらうことにした。」
これだけだとタスクになってしまう。
ここに「左右の足の形が違うため、きちんと(靴の)実物を見て判断したいと思っており」
という「データを保存しておく」の部分の心の中の言葉を書くことにより
なぜペルソナがその行動がしたいのかというのが分かる。
この心の言葉がサービスのポイントになってくるので、この部分が必要だと思います。
ただそれを一度で分かるのはなかなか難しい。自分もこの辺りのワークショップが4回やって身についてきました。
1、2回目でアクティビティとインタラクションシナリオの違いが分かってきて、
先週の3回目でアクティビティシナリオの背景や感情が部分が大事なことが分かった。
1つのワークショップで1つでもそうかと思うことがあれば十分だなと思ってます。
もちろん多い方がいいですが、そんなにたくさんのことは一気には分かりません。
■「ペーパープロトタイピング」アーカイブ
2012年08月26日:2012UXkyoto#06ペーパープロトタイピング
2012年09月23日:2012UXShizuoka#05ペーパープロトタイピング
2013年11月09日:2013UXShizuoka#06ペーパープロトタイピング
■関連情報
講師の浅野先生のブログ:2013年HCD-Net教育セミナー・サービスデザイン方法論 第6回ペーパープロトトタイピング
講師の坂本さんのブログ:UI Patterns for Smartphone
受講者の松崎さんのブログ:HCD-Net教育セミナー サービスデザイン方法論 第6回 ペーパープロトタイピング
受講者の源さんのブログ:サービスデザイン方法論第六回 【ペーパープロトタイピング】 まとめ
■2013年度HCD-Net教育セミナー「サービスデザイン方法論」
第1回 05月18日:エスノグラフィ(移動~講義)
エスノグラフィ(フィールドワーク)
エスノグラフィ(KA法による価値マップ作成)
懇親会
第2回 06月08日:カスタマージャーニーマップ(移動~講義)
カスタマージャーニーマップ(ワークショップ)
懇親会
第3回 07月06日:発想法(講義・ワークショップ)
懇親会
第4回 09月28日:リードユーザーインタビュー(講義・ワークショップ)
懇親会
第5回 10月19日:構造化シナリオ法(講義・ワークショップ)
懇親会
第6回 11月16日:ペーパープロトタイピング
懇親会