読書記録:「コト消費」の嘘(川上徹也)
UXはモノからコト(体験)を意識した考えであるので、会社にあったので読んでみた。
モノが売れない時代に「コト消費」というワードが世間をにぎわせているが、そのコト消費が上手くモノの売り上げに結びついていない事例がたくさんあることに警鐘をならして、その解決方法を提案している。
全体の感想はこの著者の人が世の中の事例を分析しているのが大半で自分の実施したことではないので、何か言葉の重みが違うと感じた。
セミナーとかでも自分が行動・体験していなく世の中の事例を並べて話すだけの人がいるが、個人的にはあまり好きじゃない。
これは好き嫌いの次元だと思うが、事例が多いと嬉しい人もいると思うが、やはり自分が行動・体験していることは言葉の重みが違うと思う。そっちのが説得力がある。
自分自身が話すときも気をつけよう。というか自分は自分が体験していない話を自身をもって話せないので、きっとそういうタイプではないんだろうな。
そんな中でも参考になったところはもちろんあった。
「安全地帯にいるお客さんは商品説明を聞きたがっている」
商品を勧められるんじゃないかという状況(例えば服屋さんの店員など)では商品説明は警戒されるが、商品を勧められないと分かっている状態(安全地帯と呼んでます)では商品の説明を聞きたがっている
本の中では展示会の例が出ており、商品説明の実演販売には多くの人が集まり、つい欲しくなってしまう。
少しでもいいかなと思っている人はどんな商品なのかを知りたいと思っている。なので商品説明を聞きたがっている
これはキンコン西野さんの革命のファンファーレや魔法のコンパスでも言っているが、
人は冒険しないし、基本的に失敗したくないと思っている。
限りあるお金の中でこれは自分のためになると思った物を購入する。
この原理をセミナーでも応用してどんどん商品説明(セミナー内容)はネットで公開していこうと思った。
販売者の写真を貼り出したりキャッチコピーをつけたりして、人を全面に出す
その説明も誰が言っているかよくわからないよりかは少しでも人間味が出てた方がいいし、その人を知っていれば、この人の言うことなら間違いないだろう(その逆もしかり)と思われる。
私たちのポリシーを表明する
最終的な解決策がこれで少しふわっとしてて実践しにくい感はあるが
まぁまずポリシーがないと企画もサービスもいいものは出来ないだろうし、それをユーザーに伝えるってことは、期待とのギャップに齟齬が少なくなるのでいいと思った。
子供向けに作ったサービスに大人が使って「つまんないな〜」って思っても子供向けサービスと表明していたら、仕方ないよなってなるからな
ポリシーの表明は意識してみよう。
ポリシーの表明をすれば、どうモノの消費につながるかというのは読む取れなかった。